全日建近畿地区トラックは、PLP会館(大阪市北区)で2016年度第2回支部委員会を開催しました。
残暑が厳しい中、組合員31分会46名と役員10名が参加し、活動経過と16春闘総括が満場一致で承認されました。
議長が委員会成立を宣言し、議事が始まりました。
まず冒頭、広瀬執行委員長が主催者挨拶に立ち「今夏、参議員選挙と東京都知事選挙が行われ、体制も大きく変わりました。組織として応援してきた社会民主党では福島みずほ氏が当選しましたが党の議席を1つ減らす結果となりました。
自公で憲法改正に必要な3分2を獲得した安倍政権は、選挙が終わった途端、民意を無視して沖縄高江のヘリパッド建設を強行させています。また、政府が推進する原発再稼働や労働法制改悪などに対して、断固阻止する運動の強化が求められています。
さて、この間全日建では、関東支部の長澤運輸事件(東京地裁)で、定年後再雇用の賃金格差は違法(労契法20条)の勝利判決。トラック支部のハマキョウレックス事件で大阪高裁は、1審の通勤手当に加えて無事故手当、作業手当、給食手当が労契法20条に違反していると判断しました。
正規・非正規労働者の格差是正に繋がる勝利的判決を勝ち取りましたが、私たちは、さらに格差是正にむけ、同一労働・同一賃金を追求していかなければなりません。
安倍政権の経済政策では、日本の赤字がさらに増え、消費税の延期や首相自ら賃上げを要請するなど、デフレ脱却は夢物語で大企業を優遇するアベノミクスの限界を露呈しています。
このような情勢の中、99%が中小零細企業の運輸業界を安定させ、儲ける体質に変えなければ労働者の賃金・労働条件向上に繋がらりません。
要求実現には組織拡大が最重要課題で、早期に1000名組織建設させるため、組合員皆さんの労働運動への理解と積極的な参加を呼びかけました。
最後に日常就労する際にはトラック支部の組合員としての自覚を持ち、未組織労働者と比べて、より良い仕事を行い、労働者の手本となり、そして未組織労働者と話しをする・聞く。このことで人間関係を作り組織拡大につなげて頂きたい。」と決意を表明しました。
この後、議長が議事日程を報告し、続いて書記長が活動経過と16春闘総括を提案し、休憩後質疑を行いました。
●「勝ち取っている権利をどのようにオルグに生かすのか?」 ●「トラックに支部の看板設置について」 ●「連帯ソフトボール大会が球技大会に変わった経緯」 ●「支部委員会などの開催場所について」の質疑がありました。
それぞれの質疑に対して執行部から答弁があり活発な議論の後、満場一致の拍手をもって活動経過と16春闘総括が承認されました。
続いて争議分会の紹介で、組合員から勝利解決まで闘う決意と支援要請がありました。また、今期勝利解決した分会から、これまでの闘争支援に対する謝意がありました。
引き続き新入組合員の紹介で、現状報告と今後の決意表明があり、会場から歓迎の意を込めた「よし!」という激励の声が掛けられました。
全ての議事が滞りなく終了し議長が降壇し、参加者全員から感謝の拍手がありました。
閉会の挨拶で「トラック支部は1000名組織建設を掲げています。要求実現と賃金・労働条件向上、さらに社会的影響力を持つために、組合員1人ひとりがオルグナイザーとなり職場で人間関係をつくり多数派を形成してもらいたい。」と訴えました。 最後に参加者全員の「団結ガンバロウ」で第2回支部委員会が終了しました。